紅海沿岸のイスラエル・エイラートのサンゴ礁(2021年2月9日撮影)。(c)MENAHEM KAHANA / AFP 【2月28日 AFP】紅海(Red Sea)の唯一無二のサンゴ礁が、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)を結ぶ石油パイプライン計画によって脅かされ、「次なる生態学的災害」が起きる恐れがある──イスラエルの環境問題専門家らが警告を発している。 昨年末の国交正常化後、イスラエルは紅海に面したエイラート(Eilat)港にあるパイプラインに、UAE産の原油をタンカーで搬入する取引に合意・署名した。協定は数か月以内に発効する予定だ。 だが、専門家らが老朽化した港での油の漏出や流出の可能性を警告し、イスラエルの環境保護省がこの協定に関する早急な話し合いを要請する中、抗議活動が行われた。 「サンゴ礁から石油の搬入地点までは200メートルだ」と語るのは、紅海環境保全協会(Society