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生態系サービス 恩恵の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 表土とウイルス

    この記事は、ソニーCSLが発行しているメールマガジン T-pop News No.177 に船橋真俊が寄稿した文章です。 新コロナウイルス発生の本質について考えるための情報として、ここに公開します。 表土とウイルス ウイルスの波間に 2月中旬より、アフリカ南部へ研究プロジェクトのため出張に出た。日本では新型コロナウイルスの感染者はまだ40人足らずであり、ヨーロッパ各国でも十数名、アフリカでは報告数がゼロという状況だったが、指数的な増加傾向を危惧して日本では大企業が拡散防止の内部対策を講じ始めた頃だった。現地に到着して数日後、ソニーからも海外出張を全面的に禁止する通達がなされた。私はソニーCSLと堅密な連絡を取りながら、ウイルスの拡散状況をモニタリングし、アフリカ南部で研究を続けた。 3月初旬にFAOの会議のためイタリアに渡航する予定だったが、渡航直前の三日間で新たに千人の感染者が発生し、急

      表土とウイルス
    • ラッコが消えれば海が死ぬ――たった一種の絶滅が招く生態系の崩壊(山田 俊弘)

      「六番目の大量絶滅」、「生命史上最悪の絶滅規模」、「100万種の絶滅危惧種」……多くの生物学者が、生物多様性の喪失の深刻さを強く訴える言葉を使っています。いずれも、現在の地球で起きている現象を言い表すものです。私たち人間の活動が未曾有の大量絶滅を引き起こしていることが明らかになっています。 上に示したような強い言葉を見聞きし、「生物多様性の喪失は、めぐりめぐって人類に悪影響を与えるのではないだろうか?」という不安にかられている人もいるかもしれません。この疑問に対して、『〈正義〉の生物学』を上梓した山田俊弘氏に“生態系サービス“の観点から解説していただきました。 生態系・生態系機能・生態系サービス 地球上のどんな生物も単独で生きているわけではありません。ほかの生物と互いに影響を及ぼし合いながら生きています。それだけではありません。生物を取り巻く非生物環境(光や水、酸素、二酸化炭素、栄養塩など

        ラッコが消えれば海が死ぬ――たった一種の絶滅が招く生態系の崩壊(山田 俊弘)
      • クジラ1頭に2億円分の経済効果、IMFが試算

        ザトウクジラは大気中の二酸化炭素を取り込み、死んだ後は海底に沈んで炭素を隔離する。クジラ1頭の経済的価値は、生涯で数百万ドルに上る可能性がある。(PHOTOGRAPH BY GREG LECOEUR, NAT GEO IMAGE COLLECTION) クジラは、驚異的な進化をとげた動物というだけではない。彼らは炭素を海に隔離することで気候変動を和らげてくれる、私たちの力強い味方でもある。 クジラが人類に提供する「生態系サービス」の価値は、1頭当たり200万ドル(約2億1500万円)とする試算を、国際通貨基金(IMF)の経済学者らが同基金の季刊誌「Finance & Development」に発表した。 巨体でカリスマ性のあるクジラの保護は、自然を守りたい個人や政府がやっている慈善事業のようなものと考えられがちだ。IMF能力開発局の副局長ラルフ・チャミ氏が率いる経済学者のチームは、そうした

          クジラ1頭に2億円分の経済効果、IMFが試算
        • 生物多様性からの恩恵が暮らしを支える!生き物から学ぶ生体工学 : ゆるっとエンジログ

          表紙画像の出典元:photoAC及び 猫写真家サトウヒロキさんのブログ「画像フォルダは猫ばかり」より *食べ物、自然、里山、動物、ペット、リラクゼーション、薬、産業、軍事産業までも! こんにちは!みなさん 突然ですが、バイオミミクリーと言う言葉 聞いたことはありませんでしょうか? 恐らく大半の方は、一度は耳にしたことが あるんではないでしょうか? 出典元:フリー百科事典ウィキペディア バイオミミクリーとは 生物のもつ機能や構造を解析し、 それを人工的に再現して利用しようとする学問 の事で、生物多様性の恩恵である生態系サービスでは 供給サービスの中の一つとされています。 出典元:photoAC 新幹線500系電車のパンタグラフの支柱には、風切り音防止のため、夜間に音も立てず獲物に 接近するフクロウの羽根にヒントを得たボルテックスジェネレーターが装備されました。 *東洋電機製WPS204形パン

            生物多様性からの恩恵が暮らしを支える!生き物から学ぶ生体工学 : ゆるっとエンジログ
          • 「協生農法」がもたらす見えざる“七分の理”――未来世代から資源を奪い続けないために | Think Blog Japan

            「協生農法」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 ソニーコンピューターサイエンス研究所 リサーチャーの舩橋真俊氏の提唱する「協生農法」は、土地を耕さず肥料や農薬も使用せず、多種多様な植物を混生・密生させた生態系の営みにより食料生産を向上させる。2015年から西アフリカに位置する世界最貧国の1つブルキナファソで実践された「協生農法」は、短期間で大きな成果を上げた。高い品質で収穫された農作物は1年間で現地における平均国民所得の約20倍の売り上げになり、砂漠化解消や貧困問題解決の糸口となった。舩橋氏が協生農法の実践にたどり着いたのは、どのような考えからか。また、未来世代に代償を負わせる現在の「三分の理」に捉われない発想の転換について、お話を伺った。 ソニーコンピューターサイエンス研究所(Sony CSL) リサーチャー/物理学博士 1979年生まれ。2004年東京大学獣医学課程を卒業(獣医師免

              「協生農法」がもたらす見えざる“七分の理”――未来世代から資源を奪い続けないために | Think Blog Japan
            • 〔2022年10月6日リリース〕森の中のシカ死体、だれが最初に見つけて食べている?~動物によるシカ死体の発見と消失のパターンを解明~ | 2022年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学

              森の中のシカ死体、だれが最初に見つけて食べている? ~動物によるシカ死体の発見と消失のパターンを解明~ ポイント 森の中のシカ死体は鳥類よりも哺乳類によって先に発見されることが多い。 シカ死体は約1週間で消失し、海外と比較しても消失にかかる時間は大きく違わなかった。 気温が高くなるほどシカ死体が発見されるのは早くなるとともに、無脊椎動物も活発になることで、シカ死体はより早く消失した。 本研究成果は、英国の自然科学誌「Scientific Reports」オンライン版(9月30日付)に掲載されました。 論文名:Carcass detection and consumption by facultative scavengers in forest ecosystem highlights the value of their ecosystem services 著者名:Akino Inag

                〔2022年10月6日リリース〕森の中のシカ死体、だれが最初に見つけて食べている?~動物によるシカ死体の発見と消失のパターンを解明~ | 2022年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学
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