続きでございます、九蔵の左手の中には???ヾ(๑╹◡╹)ノ" 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 「夫婦《ふうふ》の人の歎《なげ》き、親の身にては断」と少人の手を見れば、不思議や、十三年が其の間、終《つい》に開かぬ手を開けば、親立《おやたち》も玄斎《げんさい》も「是ハ/\」と驚き、立ち寄り手の内を見れば、少《ちひ》さき紙《かミ》に一首の哥を書き付けぬ。 「無き人も今ハ仏に成りけらし 名のミ残《のこ》りて苔《こけ》の下露《したつゆ》」[「苔の下[墓の下]」と「下露[草木の露]」を掛けてつなげた] 玄斎、是に気の付きて文字に直《なお》して見れバ、高野山にて切り付けたる、 「無人今成仏《むにんこんじやうぶつ》 名残苔下露《めいざん