「ラッキーだよね。私を撮って有名になるんだから」中森明菜に“鎧”が必要だった本当の理由《リハ失踪事件、演出に猛抗議》 から続く 【写真】歌番組でも共演した中森明菜と近藤真彦の様子 ディレクターとして中森明菜を担当した元ワーナーの島田雄三は、彼女の1年目の楽曲のコンセプトを「思春期の女の子が持っている表と裏をリアルに描く」と決めていた。繊細さとその裏にある不良性。島田は、「少女A」を作詞した売野雅勇に、「これからは2つの路線を交互に行きますから」と話していたという。 売野が当時を振り返る。 「その頃、私は明菜さんに一度だけ会っています。アルバムのレコーディングの時に、島田さんの計らいでスタジオで紹介されたのですが、『こんにちは。初めまして』と言っても、口も利いてくれないし、目も合わせてくれませんでした(笑)」 (「文藝春秋」2021年10月号より、全2回の2回目/ #3 から続く) ◆ ◆