非ノイマン型プロセッサーへの挑戦と挫折 新しいプロセッサーの用途が見え始めると、必ず湧いて出るいくつかのアーキテクチャーがある。例えば超ワイドなVLIW(Very Long Instruction Word:超長命令語)や、超ヘテロジニアス・プロセッサー、メモリー・セル・プロセッサー(マトリックス・プロセッサー)などの類だ。 VLIWは確かに実装が楽だからといって、10を超える命令を同時にサポートするのはやはりやり過ぎだと思うし、1つのSoCの中に異なる命令セットを持つコアを複数種類(それも2つとかならともかく4つも5つも)実装し、それらの命令セットをつなげてVLIW化するのは無茶を通り超えて無謀の域に達する。 メモリー・セル・プロセッサーというのは、消費電力を考える演算そのものよりメモリーと演算器の間のデータ移動の方が消費電力が大きいので、メモリー・セルと演算器を一体化したというアイディ