メルセデスのチームCEO兼代表であるトト・ヴォルフが、もしもF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が提案した2023年のポーポイズ現象防止ルールの導入を見送ることになれば、F1ドライバーたちの脳がダメージを受ける可能性があると主張している。 ■激しい上下振動に悩まされる今年のF1ドライバーたち 今年はこれまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入され、F1マシンはシャシーそのものがダウンフォースを発生する“グラウンドエフェクト”効果を持つものに変わっている。 だが、その結果、高速走行時にF1マシンが上下に何度も激しく振動するポーポイズ現象が引き起こされ、ドライバーの身体的負担も大きくなっている。 実際のところ、バクー市街地サーキットで開催された今季の第8戦アゼルバイジャンGPでは、4位でフィニッシュしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が決勝でチェッカーフラッグを受けた後に、なかなか