ソニーの家庭用ゲーム機「PS5」が、フリマアプリなどで高額転売されて1カ月近くになりますが、問題は収束していません。対策として「定価以上の転売を阻止するべき!」という怒りの声がありますが、実はPS5に「定価」は存在しません。 ◇定価は特定の商品だけ 答えを言えば「定価」ではなく「希望小売価格」です。 「定価」は、漢字の意味する通り「定められた価格」で、販売店が上げても下げてもダメです。そして定価販売が許されるのは、書籍や新聞など一部の商品のみです。 「希望小売価格」は、メーカー側が希望する販売時の価格で、拘束力はありません。あくまでも販売店への“お願い”であり、従うか無視するかも販売店の自由です。もし逆らった販売店に対して、メーカー側が出荷停止などの“嫌がらせ”をすると、別のうまい理由をつけても「価格拘束をした」とみなされてしまいます。独占禁止法に抵触するのです。 なおマンガ「鬼滅の刃」の