7月のある日、アメリカのAAU(アマチュア・アスレティック・ユニオン)に所属するクラブ、東京サムライを率いるクリス・ティーセンコーチからメッセージが届いた。「現在チームに所属する高校生、OB、大学生を集めて試合をやるので、興味があればぜひ」というもの。参加する選手のリストを見せてもらった結果、15歳から20代前半のおもしろそうな子たちばかりということもあり、川崎市内の体育館まで足を運ぶことにした。 メンバーのリストを見てまず驚いたのは、現在アメリカの高校バスケットボール界で最強と評価されているモントバード・アカデミー(フロリダ州)でプレーする日本人がいたこと。彼の名前は高橋昌也。中学卒業後に渡米した178cmのポイントガードで、試合後に少し話をしてみると、サンロッカーズ渋谷のU15に在籍していたことを教えてくれた。高橋のプレーを見た印象は、得点機会のクリエイトを重視するタイプのポイントガー