6月14日(土)に大阪歴史博物館(大阪市)で開幕する特別展「正倉院 THE SHOW―感じる。いま、ここにある奇跡―」で、天下第一の名香として織田信長らが切り取ったことで知られる香木「蘭奢待らんじゃたい」の香りを初めて再現展示することが決まりました。本展は上野の森美術館(東京・上野公園)でも9月20日(土)~11月9日(日)開催されます。 正倉院事務所が「蘭奢待」の香りを再現したのは史上初。2024年度から高砂香料工業株式会社(本社:東京都大田区)の協力の下、再現に取り組んできました。 今回は、正倉院で以前から保管していた幅およそ1ミリ、長さ数ミリ程度のごく小さな蘭奢待の「脱落片だつらくへん」を使用し、成分分析などの詳しい調査を実施。分析の結果と香りを嗅いだ調香師の研ぎ澄まされた感覚によって、歴史上初めて、蘭奢待の香りがよみがえったそうです。 高砂香料工業による蘭奢待の香りの調査 会場には