引きこもりの人や心の病のある人の居場所づくりを柱とした京都市の事業が、市の財政難のため本年度から大幅に統合・縮小された。市からの拠出金が半分以下となり事業継続を断念した団体もあり、利用者へのしわ寄せが懸念される。 市障害保健福祉推進室は引きこもりの人のための助成事業「こころのサポート地域活動助成事業」(サポート事業)と、精神障害のある人などを対象とした委託事業「こころのふれあい交流サロン事業」(サロン事業)の2事業を本年度から統合、新たな委託事業「こころのサポートふれあい交流サロン事業」を始めた。 新事業に充てる予算は4777万円。昨年度はサポート事業に1713万円、サロン事業に4806万円を計上していたため、約3割を削減した計算だ。 だが、この統合によって収入が大幅減の見込みとなり、本年度の事業継続を断念する事業所が相次いだ。サポート事業を手がけていた市内のNPO法人は昨年度まで年間約5