「嵐電」の愛称で親しまれ、京都市中心部の四条大宮から西北へ延びる京福電気鉄道(中京区)。 主要路線の嵐山本線(四条大宮~嵐山)は営業距離が7・2キロ、北野線(帷子ノ辻~北野白梅町)は3・8キロ。1、2両編成の電車がガタゴトと音を立てて走り、のどかな沿線風景と相まって、その姿はどこか郷愁を帯びる。 沿線には風光明媚な嵯峨嵐山をはじめ、東映太秦映画村や世界遺産の仁和寺など京都でも有数の観光スポットを抱える。路線は中京区、右京区、北区にまたがり、通勤通学や生活路線としての顔も当然ながらあわせ持つ。 嵐山本線の開業から今年で115年、北野線の開業からはちょうど100年になる。 京都市内の公共交通を考えたとき、同じように横(東西)軸を担う鉄道路線としては阪急京都線やJR嵯峨野(山陰)線、そして市営地下鉄東西線もある。 高速、大量輸送が可能な大手や地下鉄に比べれば、その存在ははかなく映る。しかし嵐電は