京都府立植物園(京都市左京区)の敷地内で30日朝、オオサンショウウオ1匹が見つかり、市に保護された。園の職員は「園内での発見例は聞いたことがない」と驚いている。 オオサンショウウオの在来種は国の特別天然記念物。植物園西側の鴨川にも生息し、中国原産種との交雑が進んでいる。 園によると、午前9時40分ごろ、来園した親子から「オオサンショウウオらしきものがいる」と連絡があった。職員が正門北側の「未来くん広場」の木の根元でじっとする体長約1メートルのオオサンショウウオを見つけ、市文化財保護課が保護した。 園と鴨川との境界には高さ2メートルほどのフェンスがあるが、下部の隙間から侵入したとみられるという。小林正典副園長は「鴨川から土手を登ってここまで来るのかと驚いた。大きさにもびっくり」と話した。 市文化財保護課によると、6~8月は繁殖期で活発になり、「かむ恐れもあるので、陸上で見つけた場合は触らずに