今場所から西序二段70枚目の醍醐桜(16=高田川)が、きれいに頭をそり上げて臨んでいる。 日本相撲協会の公式ホームページでは昨年春場所の初土俵当時、まだ髪がふさふさだった写真を掲載。だが円形脱毛症により、徐々に髪が抜け、昨年11月の九州場所のころには、頭頂部や頭部側面の髪がほとんど抜け落ちていた。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)と相談し、同12月上旬に理容室で、わずかに残っていた髪を全てそり上げ、現役で唯一、髪が全くない力士となった。 醍醐桜は「原因が分からない病気で、環境が変わったことが影響しているのかもしれない」という。力士の象徴のまげを結える日を願って、毎日、自ら頭部をマッサージ。部屋頭の前頭湘南乃海ら4人の関取衆からも「大丈夫、そのうち生えてくる」と励まされてきた。以前の相撲部屋のような厳しい上下関係はなく、ストレスが原因ではない。 12年夏場所まで現役だった太閤丸も、同様に病気