死後、フロッピーディスクから見つかった安部公房の遺作『飛ぶ男』が2月28日に発売。安部公房生誕100年記念 安部公房生誕100年に当たる3月を期に、その遺作である『飛ぶ男』を新潮文庫より刊行いたします。1994年に刊行された『飛ぶ男』(単行本/新潮社)は安部公房の死後、長年寄り添った真知夫人が原稿に手を入れたバージョンでした。今回の文庫版では、フロッピーディスクに遺されていた元原稿(安部公房全集029に収録されているものと同じ)を底本としました。安部公房自身による完全オリジナルバージョンとして刊行いたします。 新潮社より文庫新刊が発売されるのは、1995年『カンガルー・ノート』以来、約30年ぶりのことです。ノーベル文学賞受賞寸前であったといわれる安部公房の遺作にして未完の絶筆が、ついに2月28日(水)発売になります。 ■フロッピーディスクから見つかった原稿 安部公房は1924年3月7日に生