銀座三越といえば正面玄関でお出迎えをしてくれるライオン像。 待ち合わせに利用されたり、 観光の名所ともなっているようです。 このライオン像が誕生したのは大正3年(1914)のことだそうです。 この「ライオン像」は、三越百貨店の 基礎を築いたとされる当時の支配人、日比翁助。 息子に「雷音」(らいおん)と名付けるほどライオン好きだった その日比が百貨店開設の準備のため欧米を視察したときに イギリスで注文したものです。 イギリスはロンドンのトラファルガー広場にある ネルソン記念塔の下の4頭の獅子像がモデルとされ、 英国の彫刻家メリフィールドが型どり、バルトンが鋳造したものです。 完成までになんと3年の歳月を要したこの仕事は 当時のイギリスの彫刻界でも相当な話題となりました。 震災も戦争も無傷で乗り越えてきたライオンは、 今ではお菓子のモチーフになってしまうほどの人気ぶり。