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桜木 紫乃の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』桜木 紫乃 (著) |

    桜木 紫乃 (著)角川文庫 あらすじ北海道の釧路にあるキャバレー「パラダイス」で雑用係をしている二十歳の章介。 ある日、章介の暮らすオンボロアパートに父が小さな箱に入ってやってきた。 母が置いていった父の骨壷と共に過ごしていた章介だが、ひょんなことからマジシャン、歌手、ダンサーというメンバーたちと1か月の間、同居することに。 苦労の多い人生を送ってきたであろう彼らとの賑やかな日々は、章介に寂しいという感情や家族の温もりを教えてくれる。 強烈な個性を持つ3人との1か月の同居生活母が稼いだ生活費から章介のお年玉まで片っ端からギャンブルに当てては溶かしてしまっていた父。 そんな父が亡くなり、葬式は出るかとの母からの問いに「行かない」と答えた章介。 すると父の骨壷と母からの手紙がドアの前に。 「父ちゃんを頼みます」との文面に、ようやく母も父親から解放されたのだな、と思いつつ、骨壷をどうしたら良いか

    • 「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」桜木紫乃 - 70代の真実

      図書館に予約を入れておいて、ようやく順番が回ってきました。 今年の2月26日初版刊行です。 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー (角川書店単行本) 作者:桜木 紫乃 発売日: 2021/02/26 メディア: Kindle版 予備知識 ちなみに、若い方達のために書いておくと、ブルーボーイてのは、今で言うオカマ或いはニューハーフてことだと思います。 ついでに説明しておきますと、昔はキャバレーというところがありました。キャバクラではありません。 キャバレーというのは、ホステス達に相手をしてもらいながら飲むのですが、場所が大きいのです。ステージがあって、歌ったり踊ったりのショーを見ながら時を過ごす場所です。 小説が書かれるに至る経緯 前も書きましたが、作者の桜木紫乃さんが、大竹まことのラジオ番組に出演したのです。桜木紫乃さんは釧路です。 で、大竹まことが北海道と言えばと、昔の話をしました。 若

        「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」桜木紫乃 - 70代の真実
      • ほろ苦くも、味わい深く 〜「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」桜木紫乃 - ことばを食する

        沁みるなあ。 感動した、と表すのはどこか違う。目の前に新しい世界が拓けたとか、魂が揺さぶられたなど、そんな大げさではないのです。読んで涙することもない。ただ、沁みるなあ。 例えて言えば、大人には大人の癒され方があって、真夜中に一人で飲む酒が、美味しいほど悲しくなるような味わい。ややカッコ良過ぎますが、「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」(桜木紫乃、角川書店)は、そんな小説でした。 桜木さんは「ホテルローヤル」で2013年に直木賞を受賞し、昨年は「家族じまい」が中央公論文芸賞になっていますが、ベストセラーを連発するような派手な作家ではありません。 でもわたしにとっては、新刊を見つけるとすぐに買ってしまう、数少ない一人なのです。たいてい明るい話ではなくて、北海道の厳しい気候と、その風土に生きる男と女の姿を描いた作品が多い。 今回も、舞台は寒さ厳しい北海道、釧路のキャバレーとボロい従業員寮。

          ほろ苦くも、味わい深く 〜「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」桜木紫乃 - ことばを食する
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