ブックマーク / yasuyuki-iida.hatenablog.com (3)

  • 高所得者に2.5倍お得な軽減税率! - こら!たまには研究しろ!!

    とても想定内とは言えない消費動向,かなり不安な機械受注統計にもかかわらず,なぜか来年10月からの消費税再増税の議論が進んでいるわけですが…….そのなかで何よりもマズい課税方式!軽減税率が現実味を帯びてきました. 一般消費税の利点は,全ての財に等しくかけられていること.その大きな利点をわざわざ損なうようなまねをなぜするのか全く意味が分かりません.複数税率はインセンティブを歪めるため,効率的ではないという点に異論のある経済学者はいないでしょう.増税の是非はともかくとして,軽減税率には全経済学徒は他の論点の相違を超えて団結して反対していく必要がある. 税制の効率を損なってまで軽減税率の導入を目指す……その際の理屈が「低所得者対策として必要」というものです.しかし, その嘘ホント!? 日はあまりエンゲルの法則(高所得者ほど支出に占める費の割合が下がっていく傾向)の成り立ちが良くない国です.低所

    高所得者に2.5倍お得な軽減税率! - こら!たまには研究しろ!!
  • 某誌没原稿「雇用における構造問題」 - こら!たまには研究しろ!!

    自分が面白いと思った原稿に限って根的な修正を求められるもの.今回もそんなかんじ.通り一遍のことを書く方が楽なんだけど,ちょっと思いついちゃったので遊んでみたらやっぱ没だったのでそのまま転載.お題は「最近の雇用情勢とその解決策」について……まぁ雇用の話じゃなくて「いろいろでかい話をする人全体」への批判になっちゃってます. 「構造問題」は答えではない 雇用の問題に言及する論者は決まってその「根的改善には構造的な問題の解決が必要だ」といった返答をする.しかし,改めて考えてみると構造問題とは何だろう?その明確な定義はない.「構造問題=様々な難問」程度の意味しか無いのだから,雇用問題に限らないが論説において「構造問題」が説明のキーになっていたら,その筆者の真意は「この問題は難しくてわかりません」だと考えて良いだろう. 雇用には様々な構造的問題がある.その一方で,政策的に十分対応できる部分もある.

    某誌没原稿「雇用における構造問題」 - こら!たまには研究しろ!!
  • 名目成長率の向上で財政再建を行う条件 - こら!たまには研究しろ!!

    まとめ 実質2%成長+インフレ率2%なら少々の歳出抑制で財政再建可 実質1.5%成長+インフレ率2%ならインフレによる歳出の自然増以外の歳出増を抑えれば財政再建可 歳出の増加の抑制(歳出カットではない点に注目!)は財政再建のために必須.歳出増加抑制とインフレ,そして常識的な範囲の実質成長で今後の社会保障支出増以外に関しての財政赤字の問題は解決できる (社会保障支出の増加以外の)財政の問題はインフレと歳出抑制に掛かっている……景気回復時の税収増が大盤振る舞い(?)に使われないように十分監視する必要がある 直近の実例 ごく簡単な話としては,2006年・2007年に国と地方併せてのプライマリバランスがGDP比で(直近の最悪期の▲5.7%から)▲1.8%,▲1.2%まで縮んだことからデフレ脱却さえ出来ない小規模な景気回復でさえ財政は改善することがわかる.もっともこれだけでは納得しないという人が多い

  • 1