「はじめに結論をいいます」 「神戸からの手紙」 「心の回復の仕方」 「お母さんが受けた心の痛手」 「お母さんの心の回復」 「きょうだいの行動の特徴」 「青年期になってどう思っているか」 「母親の心の影」 「きょうだいの反応のタイプ」 「きょうだいへの配慮と働きかけ」 私は愛知県コロニー発達障害研究所で、自閉症やダウン症の子どもの療育をずっと研究してきました。その療育の場に障害児の妹や弟がいつも付いてきます。また、学校が休みになると、お姉さんが付いてきます。お兄さんはあまり来ません。そしてそのときに、お姉さんがものすごく大人びていること、また、弟がちょっと不安定だという印象を持っていました。 これはどうしてだろうと以前から気になっていたのですが、私もいろいろな体験をしましたので、精神的な負荷がかかるということがどういうことなのか、少し分かるようになりました。そこで改めて、これは重要な問題だし