戦後史上、変わらぬ年の瀬の仕度といえば、お正月食品の買い出しと年賀状書き。最近は年賀状作成ソフトとインクジェットプリンターを使って、フリー素材で作った年賀状が増えてきたが、中にはオリジナリティにこだわるものもあるようだ。 だが、できたものは「オリジナル」であっても、その素材が他人のデザインだったら、それは本当のオリジナルといえるかどうか……。戦後史上、フォトコラージュのオリジナル性をめぐって裁判になったことがある。 マッド・アマノ氏が、山岳写真家・白川義員氏の山岳スキーヤーを写した写真をもとに、その山の頂の上に巨大なタイヤを置き、スキーヤーのシュプールをタイヤのトレッドのように見立てて交通戦争を皮肉った作品を『週刊現代』に発表。白川義員氏に著作権侵害を訴えられた、いわゆる「パロディ事件」がそれだ。 まず、1970年1月、マッド・アマノの作品は著作(財産)権の侵害ということで、『週刊現代』の

