優れた現代詩に贈られる第28回萩原朔太郎賞(前橋市など主催)を最年少で受賞した、詩人のマーサ・ナカムラさん(30)の企画展「変な話をしたい。−異界への招待」が、前橋市千代田町の前橋文学館で開かれている。作品の特色である「異界」へ誘う仕掛けを展示に取り入れ、詩作の原点から同賞受賞以降の作品まで、創作ノートや雑誌など計約100点を紹介している。6月6日まで。 (市川勘太郎) ナカムラさんは埼玉県に生まれ、二〇一六年に現代詩手帖賞、一八年に中原中也賞を受賞。中学、高校時代は能楽部に所属した。実際に着た着物や扇、小学生の時から集めていた紙人形や美人画の絵はがきなど思い出の品が並ぶ。