祭壇画の解体学―サッセッタからティントレットへ (イメージの探検学) 作者: 遠山公一,松浦弘明,足達薫,越川倫明,金井直,喜多村明里出版社/メーカー: ありな書房発売日: 2011/03/01メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (3件) を見る 遠山公一「サッセッタ《サンセポルクロ両面祭壇画》」遠山編『祭壇画の解体学:サッセッタからティントレットへ』ありな書房、2011年、7–57頁。 まるで推理小説のようなおもしろさを備えた論考を読みました。イタリアのサンセポルクロという町にサン・フランチェスコ聖堂があります。ここにはラニエリ・ラジーニ(1304年死去)という福者が葬られた墓があり、その墓の上に祭壇が置かれています。この祭壇を飾るための祭壇画が1444年に設置されました。描いたのはサッセッタ(本名 ステーファノ・ディ・ジョヴァンニ)というシエナ派の画家です。この