10年ほど前学生の時、香港に旅行に行った。 現地人に間違われることも何回かあり、 こちらが広東語を解さないことを悟ると英語に切り替える。 北京語で筆談しようとして漢字を書いた紙を見せても英語で返される。 街中に溢れる英語はcentreとか-iseとかイギリス式だった。 ちょっと落胆した。 同じような顔をした東アジア人、同じ漢字の知識を持つ漢字圏の人たちと、 遠い西洋の国の言葉である英語で話すことの疎外感。 来日アジア人学生とは日本語で話していたから気付かなかったけれども、 日本に照準を当てていない外国人とは、いかに文化的人種的に近い東アジア人であろうとも、 英語がまずは標準語になるのだ。 最近東南アジアに行ったときも、やはり現地人との会話には英語を使うしかなかった。 現地の言葉を話そうにも、「サワディー」「カムオン」ぐらいしか分らないんだから。 英語は分るのに、同じような顔をした人達の基本