どんな本かというと、読売新聞の記者が心の病になった話です。 読売新聞の記者「龍野 晉一郎」さんが、読売新聞に連載したものをまとめた本です。 心の病とは、双極性Ⅱ型障害です(はじめはうつ病と診断された)。 (ただ、心の病という用語はあまり好きではなく、次の記事を書いていますので、ご覧ください。 (うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う)) 2001年12月半ばのある夕方、私は初めて心療内科を訪れた。 埼玉県内の繁華街。 知り合いに会わないように周囲を警戒し、人通りが途切れた瞬間を狙って心療内科のある雑居ビルに飛び込んだ。 異常を感じ始めたのは、2001年秋。 当時、埼玉県内のニュースを担当するさいたま支局に勤務していた。 最初は鋭い頭痛など体の不調として現れ、メンタルの問題だとは思わなかった。 その後不安や焦燥感が高まり、ついには朝起きるのも困難になり、精神科で「うつ病」と診断され