今年のアカデミー賞外国語部門にノミネートされていた(受賞は「おくりびと」)イスラエル映画「Waltz with Bashir」邦題「戦場でワルツを」。イスラエル軍による1982年のレバノン侵攻と、西ベイルートでのパレスチナ人虐殺に伴う主人公の記憶の欠落を、当時軍で一緒だった元同僚達を訪ね歩き、記憶をたどっていく過程を全編アニメーションで描いたドキュメンタリー映画だ。僕は三月にフランスでDVDを買ってはいたが、この秋に日本公開が決まり、昨日、行われた試写会で日本語字幕付きでやっと見れた。 CGアニメの人間の動きなどはピクサーや日本製にかなわないけれど、ロシア系ユダヤ人イラストレーターの描いた絵はイマジネーションの源泉がまったく異なるのだろう、とてもユニークだ。東地中海、照明弾に照らされるベイルートの夜、中東の強い日の光に照らされ、全てが白っちゃけて見えるフライオーバー、木漏れ日がこぼれる農村
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