サンディエゴで開催されたGartner Application Integration & Web Services Summitの初日午前の部では、Web 2.0やエンタープライズ2.0、SOA 2.0に関する予測を述べたキーノートで終始したが、午後の部で「SOA in the Real World」(SOAの現実)と題された分科会を見つけたのは幸運だった。 ガートナーの副社長兼ディスティングイッシュドアナリストのマッシモ・ペッツィーニ氏は、同社が得意とする将来予想は避け、分科会の冒頭でSOAの簡単な歴史について述べた。同氏は1996年に欧州でガートナーに勤務し始めたころから、SOAの理論について説明した資料を持って顧客企業のIT部門を訪問していた。しかし、訪問先の顧客が既にSOAを運用しているケースも多かったという。 「当時はSOAとは呼ばれていなかったが、顧客は既にその技術を利用して