「議論は尽くされていない」…開発会議は宿題を消化したが新しい宿題が出され、プラマイゼロの進捗と相成った。何かを作るというのは相応のお金が必要で、利益の最大化のために議論を尽くすというのは間違いではない。だけど前に進めない、進んでいるけど歩みが遅い状況というのはなかなかに歯がゆい。こういう時はベンチャー企業など小規模な集団のフットワークの軽さが羨ましくなる。 もちろんベンチャー企業に勤めることは大いににリスクがある。会社自体がなくなる可能性は元より、会社も自分ものし上がっていかなければ待遇は永遠に改善されないだろう。実力主義といえば聞こえがいいが、ある程度は何でも屋的なところがないとやっていけないのかとも思う。 かつての会社の同期に「自分で製品を創るんだ」という意思を抱き、規模の小さな会社に転職した者がいた。彼は企画という職務で採用されたが、一人だけの部署で新規開拓営業のようなことをやりなが