東京・谷中の老舗和菓子店「谷中岡埜栄泉」が、2026年5月5日を最後に閉店する。 明治33年(1900年)創業。谷中のまちに溶け込む風格ある店構えと、昔ながらの大福、そして銘菓「浮草」で、長年多くの人に親しまれてきた。 現在の四代目当主は新島伸浩さん。妻の新島良子さんとともに、先代から受け継いだ味を守り続けてきた。 明治から続いた谷中の老舗 古い町並みが残る谷中にあって、同店のたたずまいは、まちの風景の一部でもあった。散策の途中に立ち寄る人、近所のなじみ客、寺院への用事の帰りに菓子を求める人。多くの人にとって、谷中岡埜栄泉は単なる和菓子店ではなく、ほっとできる場所だった。 看板商品の一つが、大福。そしてもう一つが、二代目が考案した銘菓「浮草」である。 家族に隠れて食べたくなる銘菓「浮草」 「浮草」は、谷中岡埜栄泉を語るうえで欠かせない菓子である。 生姜をきかせた生地で小倉餡を包み、砂糖蜜で

