住民の意向調査が不十分なまま、国土交通省が自動車のナンバープレートに「世田谷ナンバー」導入を決定したとして、東京都世田谷区民71人が3日、国に導入取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。 訴状で原告側は、世田谷区がナンバー申請に向けて行い、「約80%の区民が賛成」としたアンケート調査について、回答者の約74%が60歳以上と年齢分布が偏っており、「アンケートとしての体をなしていない」と批判。国の決定は「ご当地ナンバー」制度の導入要件である区民の意向を無視しており、違法だと主張している。 原告側は先月1日、国に世田谷ナンバーの承認差し止めを求め提訴したが、翌2日に同省が導入を発表したため、訴えを取り下げていた。 国土交通省の話 訴状が届いていないので、コメントできない。 [時事通信社] Copyright © 2012 Dow Jones & Company, Inc. All Right