琉球大学附属図書館医学部分館でのカビ被害資料の清掃作業 琉球大学附属図書館・伊藤卓也(いとうたくや) 琉球大学附属図書館医学部分館(以下「当館」)は、2025年12月8日から2026年1月20日および2026年4月15日から5月12日にかけて、館内書架エリアにおいて発生したカビ被害資料の清掃作業を実施した。本稿では、発生の経緯、清掃作業の概要、ならびに原因と今後の対策について報告する。 ●発生の経緯 当館は、本学医学部の西普天間キャンパス移転に伴い、新営された教育棟2階に、2025年4月にリニューアルオープンした図書館である。しかしながら、開館から半年ほど経過した同年11月、書架に排架している資料の一部にカビの発生が確認された。調査の結果、閲覧室の湿度が平均75%を超える高湿度状態であったこと、閲覧室に隣接する固定書架から放射状にカビ被害が広がっていることが判明した。特に、古い洋書やクロス

