新型コロナウイルスへ感染症(COVID-19)から肺が回復した後でも、長期にわたり心臓や肝臓、腎臓に後遺症が残る可能性があるとする研究結果が発表された。これまでの研究でも、コロナ後遺症が複数の臓器に影響する可能性が示されていた。 医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンで9日に発表された論文では、肺以外の臓器に生じる後遺症に関する研究結果が報告された。 米疾病対策センター(CDC)によると、新型コロナウイルスの後遺症の症状には、味覚や嗅覚の喪失、胸痛、息切れ、集中力低下などがあり、感染から回復後も数週間、あるいは数年にわたり続くこともある。 その原因は、ウイルスのタンパク質が、細胞内でエネルギー生産を担うミトコンドリアの遺伝子と結合することで、各臓器の機能障害を引き起こすことにあるとみられている。 新型コロナウイルス感染の際、最初に影響を受ける臓器は肺だが、今回の研究では、肺のミ