宇野は分析能力自体はわりとある方で、物語の読み解きも出来るのだが、いかんせん本人がゴミ過ぎる。宇野の問題は、自身のアイデンティティーに不安があることである。オタクという下位カーストに帰属していることが耐えられないので、あれこれこじらせている。 宇野はわりと長身である。顔面偏差値は東浩紀といい勝負であり、オタク的な外見ではあるのだが、身長があるので、典型的なオタクより少しはマシな外見である。宇野は運動がまったく出来ないそうで、それでやむをえずオタクになったらしい。彼がオタクであることに始終葛藤を抱えているのは、好んでカースト下位のグループに帰属したわけではないからだ。恥だと思ってるのだ。東みたいに低身長顔デカで顔もまずいとなると、オタクであることへの葛藤がない。東は作品をデータベースとして(オカズとして)消費するタイプなので、中途半端なオタクとなってしまうが、アイデンティティーに葛藤はない。