日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」については、ドラマでショックを受けて記憶のフラッシュバックが起きてリストカットした児童養護施設出身の若者の話を書いたが、他にも記憶のフラッシュバックに関する体験が続々と寄せられている。 この問題については今後も書いていくことにする。 ドラマの「加害性」をめぐる議論に芸能人まで参入して事態はおかしな方向に行きつつあるが、一つだけ、ご理解いただきたいのは、ドラマが作品として「良いドラマか」「完成度が高いか」「俳優の演技がうまい」かどうかを問題にしているわけではないことだ。今回の慈恵病院のや全国児童養護施設協議会などが行った問題提起は、あくまで「現在、児童養護施設にいる子どもたちなどへの加害性が強いので、それがない形の放送にしてほしい」というものだ。 それなのに「最後まで見れば良いドラマだと分かる」など、およそ施設の子どもたちなどとは無関係で、無責任な議論