インターネットに掲載された個人情報の削除を求める、いわゆる「忘れられる権利」を巡って、ヨーロッパ司法裁判所は、検索大手のグーグルに自分の情報が掲載されたリンクを検索結果から削除するよう求めたスペイン人男性の訴えを認める判決を言い渡し、この権利を巡る今後の議論にも影響を与えそうです。 この裁判では、スペイン人の男性が、16年前に所有していた不動産が負債のために競売にかけられたことを伝える地元の新聞記事が、問題が解決したあとも自分の名前で検索すれば記事へのリンクが現れるとして、検索大手のグーグルに、このリンクを検索結果から削除するよう求めていました。 EU=ヨーロッパ連合の最高裁判所に当たるヨーロッパ司法裁判所は13日、「時間の経過と共に意味を持たなくなったデータなどについては、一定の条件の下で個人の求めに応じリンクを削除する義務がある」として、男性の訴えを認める判決を言い渡しました。 ただ、