先日、暴力団員が身分を隠してゴルフし、詐欺罪になったケースを紹介しましたが(「暴力団ゴルフは詐欺罪か?」)、最近また暴力団員が身分を隠して銀行口座を開設した行為に対して、最高裁が、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、詐欺罪を認めました。 ■金融機関の反社会的勢力排除の取組み銀行口座がマネーロンダリング(犯罪行為によって得た資金を、金融機関等を利用して浄化し、その起源をごまかして合法的な資金に偽装するプロセス)や振り込め詐欺などに悪用されるケースが増え、政府は数年前より、企業の社会的責任や企業防衛の観点から、「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」などを策定していました。これを受けて、銀行は、反社会的勢力との関係遮断に向けた取組みを推進してきました。 金融庁「反社会的勢力との関係遮断に向けた取組みの推進について」全国銀行協会「反社会的勢力との関係遮断に向けた対応について」