セイコーインスツル(SII)は,ドット・マトリクス方式のメモリー性液晶を搭載した棚札と双方向の無線通信が可能な電子棚札システムを開発した(発表資料1)。電子棚札端末「EL-2110/EL-2120」と無線中継機「EL-1110」,電子棚札管理ソフトウエアで構成する。流通小売店舗に向ける。東芝テックが「Rashela(ラシェラ)」の名称で,2009年4月1日に発売する(発表資料2)。 棚札端末には,SIIが2008年12月に仏Nemoptic社からライセンスを取得した「BiNem技術」(Tech-On!関連記事)という双安定液晶技術を使ったディスプレイを搭載する。BiNem技術を使った液晶パネルはメモリ性があり,画面を表示した後に通電を遮断しても表示内容を保持できる。コントラスト比が高く,視野角が広いという。表示がドット・マトリクス方式のため,文字のほかに画像やバー・コード,QRコードなども