「大日本帝国が本当の意味で変調を来し、人権を極端に抑圧した総動員体制だったのは、1943(昭和18)~45年のせいぜい2年間ほどでした」 「国際政治学者」として、テレビ朝日「朝まで生テレビ!」をはじめとするテレビ各局で引っ張りだこの三浦瑠麗氏が、8月12日付の東京新聞への取材に答えた内容があまりにひどいと批判を集めている。 気分はもう戦前? 今の日本の空気(2017年8月12日、東京新聞) 三浦氏の発言は、東京新聞の紙面「考える広場」というコーナーの中で、「今の日本社会の空気が戦前の空気に似てきているのではないか?」という趣旨のテーマに対する見解を述べたものだった。 冒頭で引用したとおり、三浦氏は、戦前の総動員体制がわずか「2年間ほど」だったという前提に立った上で、「それ以前は、経済的に比較的恵まれ、今よりも世界的な広い視野を持った人を生み出せる、ある種の豊かな国家だったと考えています」「