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ブックマーク / movie.maeda-y.com (11)

  • 超映画批評『ティンカー・ベル』100点(100点満点中)

    『ティンカー・ベル』100点(100点満点中) Tinker Bell 2008年12月23日(火・祝)より、ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/79分/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ 監督:ブラッドリー・レイモンド、キャラクター創造:J・M・バリー 、脚:ジェフリー・M・ハワード 声の出演:メイ・ホイットマン、ルーシー・リュー、アンジェリカ・ヒューストン、アメリカ・フェレーラ もっとも有名な妖精、ティンカーベルが4部作に 08年冬のディズニーはアニメーション二立てだが、先行する『WALL・E/ウォーリー』こそが大命なのは誰の目にも明らか。こちら『ティンカー・ベル』は、アメリカでも小規模にひっそりと公開されたきり。彼らは四部作の壮大なプロジェクトにすると意気込んでいるが、この調子では2以降はビデオのみ、なんてことにもなりかねない。 ネバーランドにある妖精の谷に、元気

    sennji
    sennji 2008/12/23
  • 超映画批評『イキガミ』90点(100点満点中)

    『イキガミ』90点(100点満点中) 2008年9月27日、アミューズCQN、新宿オデヲン、池袋シネマロサにてロードショー 2008年/日/カラー/133分/配給:東宝 原作:間瀬元朗 監督:瀧智行 出演:松田翔太、塚高史、成海璃子、山田孝之、柄明 アナタは24時間後に死にますという「イキガミ」が届いたら? 漫画映画化が最近目立つが、よもやこれほど高く評価できる作品に出会えるとは思わなかった。 現代日に良く似た場所。この国では、「国家繁栄維持法」により安定した社会が実現している。それは全国の18から24歳の中から、1000分の1の確率で無作為に選び死んでもらう制度。通称・逝紙(イキガミ)を当人に配り、24時間後の死亡宣告を行う公務員(松田翔太)は、今日も様々な人間ドラマに立ち会うことになる。 わずかな犠牲で誰もが命の大切さを実感するこの制度により、犯罪も減り、活気あふれる社会が

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    sennji 2008/09/27
  • 超映画批評『僕の彼女はサイボーグ』採点不能(100点満点中)

    『僕の彼女はサイボーグ』採点不能(100点満点中) 2008年5月31日(土)より、サロンパス ルーブル丸の内他全国松竹・東急系にてロードショー 2008年/日/カラー/120分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ powerd by ヒューマックスシネマ 監督:クァク・ジェヨン キャスト:綾瀬はるか、小出恵介 サイボーグの綾瀬はるかとラブラブ同棲?! 『僕の彼女はサイボーグ』は、『猟奇的な彼女』(01年、韓国)のクァク・ジェヨン監督が、綾瀬はるか&小出恵介の魅力をこれまでにないほど引き出したラブコメディの傑作である。しかも見終わった後、多くの人は言葉を失うほどの衝撃を受ける。 21歳の誕生日、モテない大学生のジロー(小出恵介)は、ちょっぴり乱暴な美少女(綾瀬はるか)と再会した。1年前の自分の誕生日に偶然出会い、そのまま去った不思議な女の子だ。しかし今回の彼女は、感情希薄でどこかとんちん

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    sennji 2008/05/25
    キニナル
  • 超映画批評『靖国 YASUKUNI』0点(100点満点中)

    『靖国 YASUKUNI』0点(100点満点中) Yasukuni 2008年5月3日より渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー 2007年/日+中国合作/カラー/123分/配給:ナインエンタテインメント このまま公開するのは大いに問題がある 右翼勢力の妨害行動により一部の映画館が上映を取りやめた件で、「表現の自由の危機」うんぬんを語り大騒ぎしている団体・メディア等は、表現の自由というものを根的に勘違いしている上、問題の質について不理解あるいは意図的に隠そうとしている。 編集で印象操作 日在住19年間の中国人、李纓(りいん)監督(『味』(2003)など)による靖国参拝問題についてのドキュメンタリー。 李纓監督は89年当時はこの問題を知らず、桜の名所たる靖国神社に花見にさえ行っていたという。だが政治・外交問題だと知ると10年間かけ取材・撮影、作を完成させた。多くの日人に知っ

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    sennji 2008/04/30
  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中) 運命に挑戦した男の切ないラブストーリー アシュトン・カッチャー主演のタイムスリップ系サスペンス。アシュトン・カッチャーは米国ではTVのバラエティ番組等に出演し、アイドル的人気を博す若手俳優だが、日ではそれほど知名度が高くない。『バタフライ・エフェクト』は非常にシリアスで感動的な物語であるのだが、多くの日人にとっては主人公役の彼に対する先入観がないであろうから、よりニュートラルに作を楽しめると思う。そうした点まで含めて判断した高得点である。 主人公(A・カッチャー)は少年時代、記憶が時折ブラックアウトする症状に悩まされていた。成人後はすっかりよくなったかに見えたが、ある日当時の日記を読み返した彼は、失った記憶を突然取り戻した。しかもその恐るべき記憶を、彼はあとから変更する事ができるのだった。 さて、現在もこの主人公は、幼馴染の少女に恋

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    sennji 2006/11/20
  • 超映画批評『unknown アンノウン』60点(100点満点中)

    『unknown アンノウン』60点(100点満点中) 抜群に面白い設定 人が映画館に行こうと決意する理由はさまざまだ。スターが出ているとか、有名な監督の作品とか、この夏一番の話題作とか、それぞれであるが、そのどれでもない『unknown アンノウン』の場合は間違いなく、その奇抜なストーリー設定に惹かれて出向く方が大多数のはずだ。 主人公の男(ジェームズ・カヴィーゼル)が目を覚ますと、そこは廃工場だった。まわりには彼を含め、同じように眠っていた5人の男たちがいた。二階の手すりに手錠でつながれた瀕死の男、椅子に拘束された中年男、そして激しく争った形跡や、大量の血痕……。工場はすべての窓、出入口にカギがかけられており、彼らは完全に閉じ込められていた。どう見ても、尋常な状況ではなかったが、最大の問題は、全員が記憶喪失であるという点であった。 このなぞめいた、あまりに魅力的な密室状況。そこに一

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    sennji 2006/11/11
  • 超映画批評『ホステル』95点(100点満点中)

    『ホステル』95点(100点満点中) 空腹時に見て吐きそうになったほど怖い映画だが、きっと満腹時でもヤバいだろう 『ホステル』は久々に味わったすごい映画だ。単純に筋書きが面白いだけでなく、その演出の巧さにも舌を巻く、すばらしい映画作品であった。 欧州をバックパッカーとして貧乏旅行している米国人の大学生コンビは、途中で陽気なアイスランド人と知り合い、3人でオンナ漁りのバカ旅行を楽しんでいた。あるとき彼らは、スロバキアの田舎町に、目くるめくような快楽を得られるホステル(若者向きの安宿)があるという噂を聞く。麻薬とオンナには目のない彼らが早速訪れてみると、そこは予想を越えたキモチイイ異文化があった。 なんとも不気味な、東欧独特の雰囲気の漂うそのホステルにつくと、あいにく相部屋だといわれる。意気消沈して3人が部屋に向かうと、なんとそこには着替え中の巨乳ギャルがおり、ルームメイトだと告げる。しかもこ

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    sennji 2006/10/27
  • ★前田有一の超映画批評★

    連絡は前田有一(webmaster@maeda-y.com 映画批評家)まで ©2003 by Yuichi Maeda. All rights reserved.

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    sennji 2006/10/27
  • 超映画批評『アタゴオルは猫の森』30点(100点満点中)

    『アタゴオルはの森』30点(100点満点中) 3D-CGにする必要があったのか ますむらひろしの漫画、アタゴオルシリーズは、30年間に渡って日漫画界の誇るファンタジーものとして、人気を博してきた。ヨネザアド大陸にあるアタゴオルという架空の地で、と人間が当然のように会話し、生きている独特の世界観と絵柄が魅力で、それらはアニメ映画『銀河鉄道の夜』(85年、杉井ギサブロー監督)にも生かされている。今回の映画版『アタゴオルはの森』は、シリーズの外伝「ギルドマ」をベースにしたもので、全編3D-CGで作られている。 花と緑に囲まれたアタゴオルで、年に一度のお祭りが行われている。いつものように暴走した自由奔放なデブのヒデヨシ(声:山寺宏一)は、よせばいいのに禁断の箱を開け、植物女王ピレア(声:夏木マリ)の封印を解いてしまう。強力な魔法で周りの生物を次々と植物に変えていくピレア。そのころ、彼女を

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    sennji 2006/10/27
    だから3Dはやめろと…!
  • 超映画批評『レディ・イン・ザ・ウォーター』5点(100点満点中)

    『レディ・イン・ザ・ウォーター』5点(100点満点中) これはいかんともしがたい 『レディ・イン・ザ・ウォーター』は、傑作『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督の最新作だ。オリジナル脚にこだわるこの監督に人々が期待するものは、なんと言っても独創的なストーリー。こちらをあっといわせる結末や、意外な展開といったものだろう。元ネタがあるとか、オカルト的な要素を臆面もなく使う事に対する批判もあるが、自作に必ず何がしかの仕掛けを施す意欲は、常に次回作を期待される大きな理由だ。 アパートの管理人(ポール・ジアマッティ)は、中庭のプールの中から、ストーリーと名乗る美しい女性(ブライス・ダラス・ハワード)を発見する。すぐに自室へ保護した管理人は、彼女があるおとぎ話に登場する水の精霊ではないかと考えはじめる。裏の森に住む恐ろしい怪物から逃げてきたと語る彼女のため、彼はアパートの住人らと協力して、

    sennji
    sennji 2006/09/27
  • 超映画批評『DEATH NOTE デスノート 前編』25点(100点満点中)

    『DEATH NOTE デスノート 前編』25点(100点満点中) 監督が、原作の魅力をイマイチ理解していない?! 大場つぐみ&小畑健による原作漫画『DEATH NOTE』は、週刊少年ジャンプの連載ものとしてはかなり異色の内容だったが、その完成度の高さにより、多大な人気を博した作品だ。私自身にとっても、ここ数年読んだ漫画作品のなかで、ナンバーワンに挙げたいほどの大傑作である。その実写映画化である作は、前後編が撮影され、立て続けに公開(後編は10月)されるという、異例の事態となった。製作費も20億円と堂々たるもので、ファンの間ではいやがうえにも期待が高まっていた。 主人公の学生、夜神月(やがみ らいと、と読む。藤原竜也が演じる)は法曹界を目指していたが、法の限界を知り挫折感を味わっていた。そのとき、偶然拾った黒いノートが彼の運命を変える。それは死神が使うデスノートというもので、名前を書かれ

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    sennji 2006/06/12
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