起業人 先達の苦難の道のりには、汗と涙に彩られた無数のドラマがある。そして、起業家達の苦闘の中には明日への成功のヒントとノウハウが凝縮されている。 バックナンバー一覧 「広告業界は時代の先端を読むべきなのに、まったくできていない」 日焼けした肌に瀟洒なスーツを着こなし、足元は裸足に革靴。見た目はイケイケの広告代理店マンを地で行く内山俊哉(写真中央)は、自らが20年以上も身を置いてきた広告業界に、限界を感じていた。 「既存の広告代理店にはできない広告モデルをつくりたい」 インターネット広告の台頭によって、旧来型の広告モデルが転換を迫られていた2007年、同じ思いを抱いていたかつてのライバル、福井俊策(同左)と大久保隆千栄(同右)の3人で、グローバーズを立ち上げた。 3人はもともと、大手広告代理店の部長で、内山は媒体部門、福井、大久保がそれぞれ営業、マーケティング部門の出身だ。各部門のプロフェ