酸素飽和度とは「パルスオキシメーター」という指にはさむ機械を使って、体の血液の酸素飽和度を測定することができます。空気中から酸素を体の中に取り込めているかどうかを見るわけです。 血液の中には、酸素を運搬してくれる「赤血球」という運び屋がいるのですが、赤血球の中にある「ヘモグロビン」というタンパクが酸素と結合することが重要です(図1)。ヘモグロビンの何%が酸素とくっついているかを見るのが「酸素飽和度」です。指に挟む機械でなぜ簡単にこれが分かるのかというと、爪という窓を通して毛細血管の色の変化などをみているのです。すごい技術ですね。 図1. ヘモグロビンの役割(イラスト:看護roo!、いらすとや、フレームぽけっと) さて、酸素飽和度の正常値はどのくらいでしょうか? 日本呼吸器学会(1)によれば、96~99%が正常値とされています。100%になることはあまりなくて、過呼吸になって呼吸数がはやい人
酸素濃縮器の増産がすすむ新型コロナの自宅療養者が増えると、入院できない中等症の患者さんも比例して増えます。基本的に酸素療法が必要な患者さんは優先的にコロナ病棟に入院すべきですが、どうしても入院できない場合、やむなく在宅で酸素療法を導入する必要があります。 そのため、現在自治体からの酸素濃縮器の注文が相次ぎ、酸素業者による増産が追い付かない状態に陥っています。 大阪府の第4波では、入院調整が難航し、自宅療養を余儀なくされた新型コロナの患者さんに酸素濃縮器が必要になった事例が、複数ありました。 現在の災害級の局面においては、このようなことが各地で起こる可能性を念頭に置く必要があります。 酸素は「処方」されるもの酸素吸入が必要と医師が判断すれば、酸素療法が適用されます。意外に思われる人もいるかもしれませんが、酸素は医師から「処方」されるものなのです(写真)。 写真. 酸素処方箋(筆者撮影) 酸素
★記事をアップデートしています(2022年1月22日):『新型コロナを5類感染症にすべきか? オミクロン株で高まる「5類」論』(URL:https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20220122-00278274) 「5類感染症」論現在、新型コロナを季節性インフルエンザ並みの5類感染症にダウングレードすることが検討されています。これは、保健所・行政や入院病床の負担から生まれた議論であって、決して新型コロナが季節性インフルエンザ並みに軽症だというわけではありません。 このテーマ、専門家の間でもかなり意見が分かれています。今すぐにでも5類感染症へという意見は「ウィズコロナ」、まだ早計だという意見は「感染の抑制・収束」を想定しているためです。 「感染症法」では、症状の重症度や病原微生物の感染力などから、感染症を「1類~5類感染症」の5段階と「新型インフ
失敗したり、かっこ悪い姿を見られたりした時に感じる「恥」。恥をかきたくないと思うと消極的な選択ばかりをしてしまい、なかなか新しいことに挑戦することができません。「恥」とうまく付き合っていくためには、どのようにすればいいのか。そこで今回は、『いくつになっても恥をかける人になる』発売記念イベントとして行われた、著者の中川諒氏とsetten笹川友里氏の対談の模様をお届けします。本記事では、「恥」の2つのタイプについて、笹川氏が番組ADからアナウンサーに転身するという異例のキャリアを経験する中で感じた「恥」について語られました。 番組ADからアナウンサーになり独立という、異例の経歴 中川諒氏(以下、中川):こんにちは。 笹川友里氏(以下、笹川):こんにちは。 中川:中川諒です。『いくつになっても恥をかける人になる』という本を、6月25日に発売しました。よろしくお願いします。 笹川氏:お願いします。
ブラジル、アマゾンの先住民族であるアワ族のカラピルは、先日、新型コロナウイルスによって亡くなったPhoto: Survival International / YouTube 家族を殺されても、いつも笑顔で… ブラジル北東部のアマゾンで暮らす先住民のアワ族は、過去の大量虐殺により現在では300人ほどしか残っていないとされ、最も絶滅の危機に瀕した部族と言われている。 【動画】家族を惨殺されたにもかかわらず、優しい表情を見せる先住民のカラピル 7月、この部族の一人で、その優れた人格と生き様によって世界の人々を感動させてきた男性が、新型コロナウイルスによって亡くなったと英紙「ガーディアン」が報じた。 アワ族のカラピル・アワ・グジャは、70年代、外部の開拓者たちによって家族をほぼ皆殺しにされた。その際、彼も背中に銃弾を受けたがなんとか逃げ切り、その後10年間、蜂蜜や小さな鳥を食べながら、森の中で一
──なぜウレタンマスクを使い続ける人がいるのか。省エネが叫ばれても半袖スーツ、長袖の上着に半ズボンといった意識高いファッションをどうしても受け入れられない人が多かったのと同じかもしれないと考えてみる。 著者:加藤文(ケイヒロ)、ハラオカヒサ ウレタンマスクはとってもうれしいマスクだった新型コロナ肺炎が国内で蔓延しはじめた2020年1月から、私たちはマスクが不可欠な生活を1年半以上にわたって経験し、これは現在進行形で続いている。 必需品とも言えるマスクだが、すんなり買えたのは1月中かせいぜい2月初旬までだったかもしれない。コロナ禍初期から品薄になっていたマスクは中国の不織布輸出制限で更に手に入れにくいものになり、品薄と高値が解消されはじめたのは2020年5月から6月頃、店頭に山積みされるようになるのは同年の秋以降だった。 サージカルマスクが品薄になればウレタンマスクと布マスクが注目を集めるの
みなさん、こんにちは。ライターの中薗昴といいます。 システムエンジニアとライターを兼業する変わった働き方をしており、普段はIT系の記事を書いていることが多いのですが、今回は少し趣向の違うテーマで寄稿させていただくことになりました。 僕は長年にわたり複数のモルモットを飼っています。 新型コロナウイルスの影響で在宅の時間が長くなり、ペットの飼育を検討している人もいるかと思います。特に、モルモットは最近、人気パペットアニメ「PUI PUI モルカー」の影響でも注目を集めている生きもの。読者の中には、家に迎え入れようと考えている人もいるでしょう。 そこで今回は、モルモットに興味を持った方々に向けて、モルモットと暮らすことの魅力を紹介したいと思います。 僕はモルモットを飼ったことで人生がとても楽しくなりました。生きものなので飼育には大変なこと、注意することもありますが、彼ら・彼女らとともに、慎ましい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く