あの「伝説の快速馬」と同じ超高速逃走劇だった-。 7番人気のパンサラッサ(牡5、矢作)は、懸案だったスタートを決めて、大逃げを打った。 一時は後続を20馬身近くも離した逃げっぷりに、東京競馬場内も大きくどよめき、盛り上がった。 1000メートルの通過タイムは、なんと57秒4。1998年にサイレンススズカがマークした通過タイムと同じだった。 あの年のサイレンススズカは、1番枠から好スタートを切って、そのまま逃げた。ラップタイムは200メートル通過が13秒0、400メートル通過が23秒9、600メートル通過が34秒6、800メートル通過が45秒8、そして1000メートル通過が57秒4だった。 2番手にいたサイレントハンターに約10馬身、そこからさらに10馬身ほど離れた3番手にオフサイドトラップが続く、というよりも置き去りにするような超高速の大逃げだった。しかし、1200メートルを過ぎた後の4コ
