生食用のユッケを加熱用の肉などと同じ厨房(ちゅうぼう)で調理したとして、京都府警は10日、食品衛生法違反の疑いで、京都府宇治市の食肉販売兼飲食店「MEAT&FRESH TAKAMI」の運営会社「ジィーシーエム」と社長の男(55)、同店の店長の男(49)を書類送検した。「収益のため」などと容疑を認めているという。 府によると、昨年8月27日にこのユッケを食べた90代女性が腸管出血性大腸菌O157のため死亡。男女39人が食中毒症状を訴えていた。 書類送検容疑は共謀して昨年8~9月、専用の加工場での調理が必要な生食用のユッケを、鶏肉や豚肉などと同じ厨房で計921パック(1パック約70~90グラム)分を調理したとしている。 府警によると、同店は生食用の肉の調理設備に費用がかかることから、調理基準のない「レアステーキ」として商品を販売。加熱用の肉と同じ包丁やまな板を使い回していた。同店では平成24年