ブックマーク / book.asahi.com (7)

  • 綾辻行人さん×FF14・FF16吉田直樹プロデューサー対談 ミステリもゲームも「驚き」が命|好書好日

    綾辻行人さん(左)と吉田直樹さん=吉村智樹撮影 ミステリ小説で知った「驚き」 ――吉田さんは綾辻さんが書く小説の影響を強く受けていると聞きました。 吉田直樹(以下、吉田): そうなんです。中学時代に図書館で綾辻さんの『十角館の殺人』を借りて読ませていただいたのが始まりです。とにかく、「こんなに緻密なミステリが書けるものなのか……」と驚きました。常識をひっくり返されるというか、展開は予想するものの、結末に近づくにつれことごとくその予想が「気持ちよく」外れていく。あのときに受けた衝撃とカタルシスはいまだに忘れられないです。僕もゲームの脚を書いたり校正を行ったりしますが、プレイヤーに与えたいのは「驚き」です。そこは綾辻さんから受けた影響がめちゃくちゃ大きいのです。 綾辻行人(以下、綾辻):思わぬところで、自分が書いてきた作品がいろんなクリエイターさんたちに影響を与えている、と知る機会が増えまし

    綾辻行人さん×FF14・FF16吉田直樹プロデューサー対談 ミステリもゲームも「驚き」が命|好書好日
  • 「まさか」の本との出会い:『暴力のエスノグラフィー』の衝撃(前田健太郎さん・評)|じんぶん堂

    記事:明石書店 『暴力のエスノグラフィー――産業化された屠殺と視界の政治』(明石書店)と原書『Every Twelve Seconds: Industrialized Slaughter and the Politics of Sight』(Yale University Press) 書籍情報はこちら 驚きの一冊 研究者として様々なを読んでいると、時に「まさか」と思うようなに出会うことがある。それは、自分が決して思いつかなかったようなテーマについて、絶対に真似をできないような手法で書かれただ。アメリカ政治学者ティモシー・パチラットの『暴力のエスノグラフィー』は、まさにそのような「まさか」のである。数年前、書の原書である『Every Twelve Seconds』 (Yale University Press, 2011)を初めて手に取ったとき、私はその一風変わったタイトルにま

    「まさか」の本との出会い:『暴力のエスノグラフィー』の衝撃(前田健太郎さん・評)|じんぶん堂
  • 自己の業(ごう)が自己をつくる 業の問題をパーリ仏教から読み解く|じんぶん堂

    記事:春秋社 書籍情報はこちら 業はブッダの人間主義の教え 業(ごう)という言葉は、「自業自得」などの熟語もあるように、日常の言葉として根付いていると言えるだろう。その来の意味は、「私はこのようにしよう」「私はこのようになりたい」という自分の意志であり、それに基づく行為である。神の意志ではなく、自分の内なる力であり、「自分の人生を作るものは自らである」というブッダの人間主義の教えの中心にある重要な考え方である。 人間の行為は、行おうという意志(思業)に始まり、具体的な動作(思已業)がそれに続き、何らかの結果をもたらすことによって完成する。さらにその動作は、身体によるもの(身業)・言葉によるもの(語業)・心によるもの(意業)に分類できる。仏教も原始経典以来、業を意志と動作に分ける分類と、身体・言葉・心に分ける分類の2種類の分け方を用いてきた。 しかし、アビダルマの時代になると、部派によって

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  • 福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日

    宮川陽子さん福井県立図書館 司書 1998年から福井県立図書館で司書として勤務。現在の担当分類は、建築や機械工学、家政学などを扱う「5類 技術」(日十進分類法)。読書バリアフリーサービスや寄贈図書の管理なども行なっている。同館の「覚え違いタイトル集」の発案者でもある。 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」 レファレンスサービスの認知向上のために ――「覚え違いタイトル集」は、どういった経緯で生まれたのですか。 そもそもの始まりは大学時代の後輩が久世番子さんの漫画『暴れん坊屋さん』を勧めてくれたのがきっかけかもしれません。久世さんが書店でバイトをしていたときのことを描いた漫画で、お客さんが覚え違えているタイトルから「これですね」と正しいタイトルのを渡すシーンがあったんですよね。それを見て図書館のカウンターでも似たようなことがあるという話から、エクセル表で覚え違いの事例を集めていくことに

    福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日
  • 伊藤沙莉さん「【さり】ではなく【さいり】です。」インタビュー 悲しみも喜びも、役者の仕事につなげて|好書好日

    文:根津香菜子、写真:有村蓮 私を成り立たせる「家族」 ――書は、塗装の職人だったお母さんのことや、幼い頃「ヒーロー的存在」だったお姉さんとのエピソードなど、家族について多くのページが割かれていますね。 やっぱり自分にとって一番大きい存在だし、思うことや伝えたいこともたくさんあるので。自分を成り立たせる上で確実に必須なのが私にとっては家族なので、絶対に書こうと思っていました。 今回は「伊藤沙莉の」なので、最初は自分自身について書こうと試みたんです。だけど、自分自身のことって自分が一番分からなかったりするし「私はこういう人間だ」って自分で決めつけたところで、周りから見ると全然違って見えていたりするじゃないですか。「私が人生の中で出会った誰かのフィルターを通した私」っていうのが一番リアルかなという思いがあったので、 家族を通して見る私が一番素に近いし、みなさんにも伝わりやすいかなと思いまし

    伊藤沙莉さん「【さり】ではなく【さいり】です。」インタビュー 悲しみも喜びも、役者の仕事につなげて|好書好日
  • 石川優実さんが振り返る「#KuToo」運動1年 “クソリプ”への対応から学んだ問題の本質|好書好日

    文:和田靜香 写真:斉藤順子 石川優実(いしかわ・ゆみ)女優・フェミニスト 1987年愛知県生まれ。高校生の頃から芸能界に興味を持ち、2005年に芸能界入り。主にグラビアで活躍し、14年に映画「女の穴」に主演。17年に自ら受けた性暴力を#MeTooしてからは女性の生き方や権利について考え、活動したいとツイッターやnoteで発言を始める。 一つのツイートがたちまち拡散 全ての始まりはこのツイートから。 https://twitter.com/ishikawa_yumi/status/1088410213105917952?s=20 私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたいと思ってるの。専門の時ホテルに泊まり込みで1ヶ月バイトしたのだけどパンプスで足がもうダメで、専門もやめた。なんで足怪我しながら仕事しなきゃいけないんだろう、男の人はぺたんこぐつなのに。

    石川優実さんが振り返る「#KuToo」運動1年 “クソリプ”への対応から学んだ問題の本質|好書好日
  • いしかわこうじさんの絵本「おめんです」 小学4、5年生くらいの感性と最大限のエネルギーを込めて|好書好日

    いしかわ こうじ絵作家、イラストレーター 1963年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。87年、第9回講談社童画グランプリで大賞。2004年、イタリア・ボローニャ国際絵原画展で入選。『どうぶついろいろかくれんぼ』をはじめとする「これなあに?かたぬきえほん」シリーズ(ポプラ社)は累計230万部を超える人気作で、海外でも翻訳出版されている。『ふねくんのたび』『つみきくん』『パンダくんのおつかい』(ポプラ社)、「のりものしかけえほん」シリーズ、『たまごのえほん』(童心社)など作品多数。『おめんです』(偕成社)で第1回積文館グループ絵大賞受賞。 公式ホームページ ―― きつねのおめんに、鬼のおめん。かぶっているのはだあれ? おめんをめくってみると……。迫力のあるおめんと、おめんの下から現れる笑顔のギャップが楽しいしかけ絵『おめんです』(偕成社)。作者は、累計230万部を

    いしかわこうじさんの絵本「おめんです」 小学4、5年生くらいの感性と最大限のエネルギーを込めて|好書好日
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