ブックマーク / www.nippon.com (4)

  • 銀座で昭和の記憶をとどめる奥野ビルと306号室を守る人々

    昭和初期に建てられた当時最先端の高級アパート 有名ギャラリーやアンティークショップなどがビルの雰囲気を生かしている 部屋を保存することで昭和の魅力を伝える「銀座奥野ビル306号室プロジェクト」 震災に耐えられる銀座屈指の高級アパート 京橋に程近い銀座1丁目に、レトロとモダンを感じさせる昭和初期のビルがある。その名は「奥野ビル」。最新のオフィスビルや商業施設が立ち並ぶ銀座界隈では、異彩を放つ存在だ。 重厚な外観の銀座・奥野ビル 名を知られるギャラリーなどがテナントのため、美術好きなら名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれない。1階にはアンティークショップ、2階から6階は小さなギャラリーやショップ、個人の事務所などが数十軒入り、いずれも歴史ある建物の雰囲気を内装に生かしている。各階を結ぶエレベーターのドアは、まさかの手動式。最近は、ギャラリーやショップを巡りつつ、建物自体も楽しんでいる人が増えて

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  • 【新刊紹介】誤警報によって人類は破滅する:ウィリアム・ペリー、トム・コリーナ共著『核のボタン』

    【新刊紹介】誤警報によって人類は破滅する:ウィリアム・ペリー、トム・コリーナ共著『核のボタン』 Books 政治・外交 国際 科学 社会 2020.08.15 広島に原爆が投下されてから75年、今なお、核で人類が破滅するリスクは去っていない。書が指摘する最悪のシナリオは、誤警報によって米国の大統領が「核のボタン」に手をかけ、核戦争が始まってしまうというものだ。たった一人の誤った判断で世界が滅亡していいのか――、と著者は問いかける。 「トランプ大統領は電話1で、数分以内に、1千発もの核兵器を発射できる。それぞれが広島型原爆の何倍もの破壊力を持つ。文明の終わりになるだろう」 核爆発による被害は、米ロにとどまらず、世界中に波及する。 だが、彼の命令を誰も止めることはできない。「核のボタン」に手をかけることは大統領の「専権」であり、その指示に従って、米軍はシステマティクに次々と核ミサイルを発射

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  • 創業以来最大の赤字:朝日新聞社で今、何が起きているのか

    インターネットの普及で紙媒体の衰退が著しい。中でも新聞業界の苦境は深刻だ。業界の雄として長年君臨してきた朝日新聞社とて例外ではない。2020年度決算では創業以来最大となる大赤字を記録、早期退職者の応募には数多くの社員が応じるなど、かつてない激震が築地社を襲っている。一体、朝日新聞社の中で何が起きているのか。同社OBがその内幕を明かす。 デジタル化の波に乗り遅れた朝日 朝日新聞社に「エー・ダッシュ(A’)」という社内報がある。季刊で発行される60ページほどの冊子だ。新規事業の説明や職場の話題などが紹介されている。2021年の夏号は、新聞の電子版など同社が力を入れるデジタル事業の特集を組んでいるが、時代の波に翻弄(ほんろう)される大手プリントメディアの苦悩や窮状が紙背からじわりとにじみ出す内容になっている。 社内報の冒頭は、新社長が21年6月の株主総会に報告した20年度決算や個別の事業報告に

    創業以来最大の赤字:朝日新聞社で今、何が起きているのか
  • 九份、このままではいけない

    今の九份に愛着を感じない「妙さん、九份を案内してください」「一青さんと九份に行きたい」 こんな言葉を掛けられるたびに、私は暗い気持ちになる。なぜなら、人を案内できるほど、私は今の九份に愛着を感じていないからだ。 九份の街は、台湾の新北市瑞芳区の山間部にあり、中心都市の台北駅から車で1時間弱の場所にある。台湾旅行のパンフレットには、大抵、メインストリートに連なる赤ちょうちんと急な石段の九份の街並みの写真が掲載されている。スタジオジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所だと信じられており(実際は違うらしいが)、日人の間で九份の知名度は、台湾を象徴する観光地と形容していいほど、不動の地位を築いている。 ところが、私は、現在の九份がどうしても好きになれない。 友人や日の親戚を連れ、九份に行くたびに、がっかりさせられる。 「没有(ない)」「趕快(早くして)」「不知道(知らない)」「

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