(写真:Rubén Moreno Montolíu/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般) 平等(横並びに同じこと)と公平(公正でありフェアであること)の違い、ロールズがどのようにして公平な社会のルールを設定するべきだと考えていたかなどを以前のブログ(前半、後半)で書きました。確かにロールズの思考実験(原初状態と無知のベール)は様々なステークホルダーが意思決定に関わっているときに公平な制度設計をするのに有用だと思います。しかし、ロールズは健康に特別な価値を感じていたわけではないと言われています。医療機関に従事している人や健康に不安のある人は、当然のように人の命は地球よりも重いと考えていると思われます。日本人は特に健康に対する意識の高い国民ですので、健康を特別視することに違和感はないと思います。日本語には「命あっての物種(ものだね)」ということわざすらあります。しかし、世の中には健康よ
![人の命は地球よりも重いのか?健康の格差はどうして問題なのか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/41c2b19a740ded8759393d676dca460021c6cb90/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fhealthpolicyhealthecon.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F04%2Fearth.jpg%3Fw%3D680)