朝、飲みたくなったときは牛丼屋でちょっぴりビール、昼、飲みたくなったときはファミレスでジョッキにビール、夜、飲みたくなったときはSMクラブで黄金水にヒール、というのが最近の僕ルール。今日は午後一時に飲みたい衝動を抑えきれなくなったので、うつむきながら、打ち合わせ行ってくると朴訥な感じで言って、早々に失礼させていただきファミレスへ。 茶髪の生意気そうなアルバイト娘。彼女には赤い蓮のタトゥーがあって、それがどんな意味を持つのか、その時は当然分かるはずなどありませんでした。特段興味もありませんでした。そんな彼女に、こちらの席で如何か、と案内された窓際の席。窓ガラスの向こうには雪がぶつぶつ零れ落ちてきそうな杏仁豆腐色の雲。見ているだけで寒そうだ。悲しげだ。 店の中央部に設置されたテーブルを所望。だが、え〜窓際〜、なんてゴネたりしたら、アルバイト娘は僕を店の中央部の暖気が直撃する劣悪なテーブルに誘導