中国・広東(Guangdong)省汕頭(Shantou)の玩具工場の製造ライン(2007年9月25日撮影)。(c)AFP 【5月19日 AFP】驚異的な輸出の伸びを支えてきた出稼ぎ労働者が経済力を持ち始めたことで、中国が欧米諸国に安価な製品を大量に輸出する時代は終わりつつある、と英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)の元記者アレクサンドラ・ハーニー(Alexandra Harney)氏は語る。 ハーニー氏は、2年を費やして労働者や工場の経営者、中国で暮らす海外投資家に取材してまとめた著書『The China Price: The True Cost of Chinese Competitive Advantage(チャイナ・プライス:中国競争力の真のコスト)』で、中国製造業の成長を支えた労働者の実態を詳細に分析した。 ハーニー氏によると、かつて無尽蔵とも思われた