【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は16日、麻薬組織の掃討が泥沼化するメキシコを訪れ、米国製武器の密輸規制を強化することでカルデロン大統領と合意した。米国から流入する銃器、弾薬が麻薬組織の反政府抗争を激化させていることを憂慮した措置で、オバマ大統領は米議会に関連法規の制定など協力を求める。 オバマ大統領のメキシコ訪問は、就任後これが初めて。メキシコ市への到着後、オバマ大統領は「両国に災厄をもたらす麻薬組織に対して、メキシコ政府が摘発を進める中、米国が全面的に協力することはきわめて重要だ」と述べ、カルデロン政権を支援する方針を表明した。 これに対し、カルデロン大統領は、両国関係の「新たな時代」を示すものだとして、米側の協力方針を歓迎した。 ホワイトハウスによると、両国の司法当局がこれまで個別に収集してきた犯罪関連の武器情報について、今後はデータベースとして共同運用するなど、両国間の武器の