ブックマーク / www.foreignaffairsj.co.jp (3)

  • FOREIGN AFFAIRS JAPAN

    原爆が戦争終結の時期を早めたという議論の根拠はとぼしく、「たとえ原子爆弾を投下していなくても、ソビエトの参戦によって、十一月前には日は降伏していたかもしれない」。加えて、米国の指導者のなかで、一九四五年の春から夏の段階において、「五十万の米国人(将兵)の命を救うために」原爆を使用すべきだと考えていた者など一人としていなかった。広島や長崎への原爆投下を可能にしたのは、二十億ドルもの資金を投入したプロジェクトのもつ政治的・機構的勢い、そして、第二次大戦の熾烈な戦闘を通じて、(市民を戦闘行為に巻き込まないという)旧来の道徳観が崩れてしまっていたからにほかならない。この道徳観の衰退こそ、後における核兵器による恐怖の時代の背景を提供したのである。ドイツや日の軍国主義者たちだけでなく、なぜ、米国を含む他の諸国の道徳観までもがかくも荒廃していたのか、この点にこそわれわれが歴史の教訓として学ぶべきテー

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    sessendo 2010/08/05
  • Foreign Affairs Japan

    ほとんどのアメリカ人は、今も信仰心はもっているが、それを広いコミュニティーと結びつけて表現できずにいる。そのために、彼らは、それを党派政治に向けるようになった。白人キリスト教徒の多くがドナルド・トランプを支持していることはよく知られている。(ハミド) 経済発展と技術的進歩の結果、人間は飢餓を逃れ、疾病に対処し、暴力を抑えられるようになった。高い出生率を維持する必要性と結びつけられてきた一連の宗教的考えが廃れてきた。生き延びられるだろうかという不安が低下し、寿命が延びると、女性を家庭に縛りつけ、同性愛者にアイデンティティを隠すことを強いた宗教的戒律を守ることに多くの人が消極的になった。(イングルハート) この数十年にわたって、中国では宗教的伝統が激しく弾圧され、そこにあるのはむき出しの資主義だけだった。精神的な支えを求めるのは人間の普遍的な願望だ。中国人も世界の人々と同じように、自分の希望

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    sessendo 2010/08/05
  • FOREIGN AFFAIRS JAPAN - ヒズボラの正体

    1982年当時、レバノンのシーア派をとりまとめる政治勢力だったアマル(希望)の指導者は、米・イスラエルが支援する新政権を受け入れたが、その支持層の多くは、新政府を「イスラエルの傀儡政権」と批判した。そうした批判派に手を差し伸べたのがシリアとイランだった。イランは、レバノンにイスラム革命路線を輸出したいと考えていたし、またイランとシリアはともに、レバノンのシーア派をイスラエルに対抗するための手先として利用したいと考えていた。イランはシリアの手も借りて、シーア派の各集団をとりまとめ、武装して訓練を施すとともに革命思想を吹き込んだ。こうして誕生したのがヒズボラ(神の党)である。邦訳文はフォーリン・アフェアーズ2003年11/12月号で発表された「Should Hezbollah be Next? 」の一部。 ヒズボラ・モデルとは何か  アメリカのテロリスト一覧リストに、オサマ・ビンラディンやア

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    sessendo 2010/08/05
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