11月20日朝日新聞朝刊に大江健三郎氏が一文を寄せていた。私も最近ブログで取り上げたが、大江氏は現在審理がすすめられている沖縄の集団自決訴訟の被告人であり、その被告人が新聞という公器で審理事項にかかわる意見を述べているようなので、ふだんはパスしている大江氏の文章ではあるが目を通した。「罪の巨塊」という大きな見出しに引かれたのである。 まず私がブログで引用した大江氏の「沖縄ノート」にある文章を再掲する。「罪の巨塊」の出て来る箇所なのである。 《慶良間の集団自決の責任者も、そのような自己欺瞞と他者への瞞着の試みを、たえずくりかえしてきたことであろう。人間としてそれをつぐなうには、あまりにも巨きい罪の巨塊のまえで、かれはなんとか正気で生き伸びたいとねがう。かれは、しだいに希薄化する記憶、ゆがめられる記憶にたすけられて罪を相対化する。つづいてかれは自己弁護の余地をこじあけるために、過去の事実の改変
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