2019年2月17日のブックマーク (12件)

  • 「あげる」と「やる」/『日本人の矜持 九人との対話』藤原正彦

    ・『として母としての幸せ』藤原てい ・『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦 ・『祖国とは国語』藤原正彦 ・『国家の品格』藤原正彦 ・「あげる」と「やる」 ・『夫の悪夢』藤原美子 ・『日人の誇り』藤原正彦 藤原●彼らも一種のエリートなのですから、日の期待を背負っているんだという気概を少しは持ってくれないと困りますね。 曽野綾子●私もそう思います。彼らを送り出すために、税金も含めて、さまざまな人がさまざまなバックアップをしてきた。それを自覚した人間になってほしい。 「自分を褒めてあげたい」(※筆者註:有森裕子の発言が誤って伝わったもの)なんて、誰が最初に言い出したのか。気持ちが悪い言葉ですね。ああ言われたら、こちらは「ああ、そうですか」と言い返すしかない。自分自身への評価は沈黙のうちにするべきことです。そもそも「褒めてあげたい」という日語が間違っている。正しくは「褒めてやりたい」で

    「あげる」と「やる」/『日本人の矜持 九人との対話』藤原正彦
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    sessendo 2019/02/17
  • 大江氏による「罪の巨塊」の変な説明 - 日々是好日

    11月20日朝日新聞朝刊に大江健三郎氏が一文を寄せていた。私も最近ブログで取り上げたが、大江氏は現在審理がすすめられている沖縄の集団自決訴訟の被告人であり、その被告人が新聞という公器で審理事項にかかわる意見を述べているようなので、ふだんはパスしている大江氏の文章ではあるが目を通した。「罪の巨塊」という大きな見出しに引かれたのである。 まず私がブログで引用した大江氏の「沖縄ノート」にある文章を再掲する。「罪の巨塊」の出て来る箇所なのである。 《慶良間の集団自決の責任者も、そのような自己欺瞞と他者への瞞着の試みを、たえずくりかえしてきたことであろう。人間としてそれをつぐなうには、あまりにも巨きい罪の巨塊のまえで、かれはなんとか正気で生き伸びたいとねがう。かれは、しだいに希薄化する記憶、ゆがめられる記憶にたすけられて罪を相対化する。つづいてかれは自己弁護の余地をこじあけるために、過去の事実の改変

    大江氏による「罪の巨塊」の変な説明 - 日々是好日
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    sessendo 2019/02/17
  • 祖国への誇りを失った日本/『日本人の誇り』藤原正彦

    ・『として母としての幸せ』藤原てい ・『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦 ・『祖国とは国語』藤原正彦 ・『国家の品格』藤原正彦 ・『日人の矜持 九人との対話』藤原正彦 ・祖国への誇りを失った日 ・『自由と民主主義をもうやめる』佐伯啓思 ・『驕れる白人と闘うための日近代史』松原久子 ・『逝きし世の面影』渡辺京二 ・日の近代史を学ぶ 自らの国を自分で守ることもできず他国にすがっているような国は、当然ながら半人前として各国の侮(あなど)りを受け、外交上で卑屈になるしかありません。そして国民は何よりも大事な祖国への誇りさえ持てなくなってしまうのです。 【『日人の誇り』藤原正彦(文春新書、2011年)】 当たり前のことが当たり前でなくなったところに戦後教育の問題がある。1960年代に生まれた私の世代でも「愛国心」というキーワードは右翼を示すものとして扱われた。そしてバブル景気を挟ん

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    sessendo 2019/02/17
  • 論理万能主義は誤り/『国家の品格』藤原正彦

    ・『として母としての幸せ』藤原てい ・『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦 ・『祖国とは国語』藤原正彦 ・論理万能主義は誤り ・『日人の矜持 九人との対話』藤原正彦 ・『日人の誇り』藤原正彦 ・『武士道』新渡戸稲造:矢内原忠雄訳 ・『お江戸でござる』杉浦日向子監修 ・『自由と民主主義をもうやめる』佐伯啓思 ・日の近代史を学ぶ もう一度言っておきましょう。「論理を徹底すれば問題が解決出来る」という考え方は誤りです。論理を徹底したことが、今日のさまざまな破綻を生んでしまったとも言えるのです。なぜなら「論理」それ自体に内在する問題があり、これは永久に乗り越えられないからです。 【『国家の品格』藤原正彦(新潮新書、2005年)以下同】 城西国際大学・東芝国際交流財団共催の講演記録をもとに執筆。横溢するユーモアと日の誇りが並び立つ稀有な一書。1990年代から顕著となった日の近代史見直

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    sessendo 2019/02/17
  • ユダヤ民族はヘブライ語を失わなかったから建国できた/『祖国とは国語』藤原正彦

    ・『として母としての幸せ』藤原てい ・『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦 ・ユダヤ民族はヘブライ語を失わなかったから建国できた ・『国家の品格』藤原正彦 ・『日人の矜持 九人との対話』藤原正彦 ・『日人の誇り』藤原正彦 人間は言葉でしか思考できない。それゆえ、言葉に支配されていると言ってもよいだろう。我々は、言葉の外側に脱出することができない。「祖国とは国語である」と藤原正彦は言い切る―― 祖国とは国語である。ユダヤ民族は2000年以上も流浪しながら、ヘブライ語を失わなかったから、20世紀になって再び建国することができた。私には英米にユダヤ人の友達が多くいるが、ある者は子供の頃、家庭でヘブライ語で育てられ、ある者はイスラエルの大学や大学院へ留学し、ヘブライ語を修得した。ユダヤ人の国語に対する覚悟には圧倒される。 それに比べ、言語を奪われた民族の運命は、琉球やアイヌを見れば明らか

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    sessendo 2019/02/17
  • 苦楽を分かち合えぬ人間は「わらくず同然」/『妻として母としての幸せ』藤原てい

    ・苦楽を分かち合えぬ人間は「わらくず同然」 ・『夫の悪夢』藤原美子 講演を編んだもの。これは聴いてみたかった。既に長女の藤原咲子さんが『母への詫び状 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて』(山と渓谷社、2005年)で明らかにしているが、ていさんは既に認知症である。藤原正彦(次男)の『祖国とは国語』でも、記憶が薄れゆく姿が描かれていた。 満州からの壮絶な引き上げ体験(『流れる星は生きている』)が、単純明快な哲学となってほとばしっている。 この人生を生きていくうえに、人様の喜びを素直に手を取り合って喜び合うことのできない人生、人様の悲しみを悲しんでやることのできない人生、それはわらくず同然だと私は思います。生きていく甲斐のない人生だと思います。 【『として母としての幸せ』藤原てい(聖教新聞社、1982年)】 わかりやすい言葉には、鞭のような厳しさが込められている。死線をくぐり抜けた者だけが知る真

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  • アイルランドが生んだ天才数学者ウィリアム・ハミルトンの悲恋/『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦

    ・『として母としての幸せ』藤原てい ・アイルランドが生んだ天才数学者ウィリアム・ハミルトンの悲恋 ・『祖国とは国語』藤原正彦 ・『国家の品格』藤原正彦 ・『日人の矜持 九人との対話』藤原正彦 ・『日人の誇り』藤原正彦 ・必読書リスト その三 9人の天才数学者をスケッチした紀行風の評伝。明晰な文章が数学者らしい。また、いつもながら藤原正彦のユーモラスな頑固ぶりに、両親(新田次郎、藤原てい)の面影が偲(しの)ばれる。歴史に名を残した天才達の有為転変をすくい取り、成功に至るまでの苦心惨憺と、人生の不遇や悲哀まで描かれている。いずれも小説になりそうなほど劇的な生きざまである。不思議なまでに振幅が激しい点で共通している。 ハミルトンの神童ぶりが凄い。わずか5歳にして英語、ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語を読解し、10歳までに10ヶ国語(イタリア語、フランス語、ドイツ語、アラビア語、サンスクリッ

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    sessendo 2019/02/17
  • オーランド・ブルーム、プロポーズ当日にある日本人の「愛の格言」を引用 - フロントロウ | グローカルなメディア

    ケイティ・ペリーと婚約したオーランド・ブルームが、彼女へのプロポーズ当日にある日人の「愛の格言」を引用して話題になっている。(フロントロウ編集部) 米現地時間の2月14日、バレンタインデーに約3年間の交際を経てシンガーのケイティ・ペリーと婚約したことが明らかになった映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の俳優オーランド・ブルーム。 家族や友人たちに囲まれて婚約を祝った2人は、オーランドがプロポーズの際にケイティに贈った、中央にルビーが配されたフラワー型の婚約指輪をお披露目して世間に婚約を報告した。

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    sessendo 2019/02/17
  • 腸内細菌で自閉症の症状を緩和することができる/『できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬』池谷裕二

    ・『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』池谷裕二 ・『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』池谷裕二 ・『脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬』池谷裕二 ・腸内細菌で自閉症の症状を緩和することができる ・『脳はバカ、腸はかしこい』藤田紘一郎 腸内細菌で自閉症の症状を緩和することができる――。そんなネズミの実験データが発表されました。カリフォルニア工科大学のマツマニアン博士らが先々月の「セル」誌に発表した論文です。 腸と脳は密接に関係しています。腸内細菌も精神状態に影響を与えることはすでに知られています。しかし、自閉スペクトラム症(ASD)はいわゆる発達障害の一種です。つまり生まれつきの症状です。これが腸内細菌で治療できるとはどういうことでしょうか。今回の発見を私なりに消化するまでに時間を要しました。 発見の端緒は「合併症」の丹念な調査にあります。2年

    腸内細菌で自閉症の症状を緩和することができる/『できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬』池谷裕二
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  • 人間が認識しているのは0.5秒前の世界/『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』池谷裕二

    ・『脳は奇跡を起こす』ノーマン・ドイジ ・『脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』ノーマン・ドイジ ・『唯脳論』養老孟司 ・世界よりも眼が先 ・人間が認識しているのは0.5秒前の世界 ・フィードバックとは ・『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』池谷裕二 ・『できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬』池谷裕二 ・必読書リスト その三 知覚に誤差があるのは何となく理解できるだろう。光や音のスピード、はたまた神経回路を伝わる時間差など。だが、よもや0.5秒もずれているとは思わなかった。 もっと言っちゃうとね、文字を読んだり、人の話した言葉を理解したり、そういうより高度な機能が関わってくると、もっともっと処理に時間がかかる。文字や言葉が目や耳に入ってきてから、ちゃんと情報処理ができるまでに、すくなくとも0.1秒、通常0.5秒くらいかかると言われている。 だ

    人間が認識しているのは0.5秒前の世界/『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』池谷裕二
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  • 人間に自由意思はない/『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』池谷裕二

    ・『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』池谷裕二 ・人間に自由意思はない ・『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』妹尾武治 ・『できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬』池谷裕二 脳科学の最新トピックを紹介する軽めの科学エッセイ。といっても、軽いのは文体であって内容はヘビー級だ。恐るべきスピードで進展する科学の世界は刺激に満ちていて昂奮させられる。 では早速題に入ろう―― 科学的な見地としては、自由意思はおそらく“ない”だろうといわれています。 【『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』池谷裕二〈いけがや・ゆうじ〉(祥伝社、2006年/新潮文庫、2010年)以下同】 マジっすか? ってこたあ、人間はただ反応しているだけなんスか? 池谷さんよ、証拠を出して下さいよ、証拠を! ヒトと違って、ヒルの脳は単純です。神経細胞も全部

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  • メディアは“下水管”に過ぎない/『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』小田嶋隆

    この間読んだ『パソコンは猿仕事』(小学館文庫、1999年)がつまらなかったので、少し前に読んだものから紹介しよう。 ちなみに「メディアはメッセージだ」というのは、恥知らずな広告屋が言い出したハッタリだ。スピーカーが音楽でなく、キャンバスが絵でないように、メディアは、結局、通路以上のものでない。通路という言い方が不満なら「メディアは下水管だ」と言い替えても良い。要するに、あんたたちは、うんこだ。 【『無資主義商品論 金満大国の貧しきココロ』小田嶋隆(翔泳社、1995年)】 確かにそうだ。流れているものが悪臭を放っているのだから、メディアは下水管といえるだろう。芸能界の下劣な噂話、昼メロにおける畜生さながらのイジメと自由奔放な恋愛テレビ局の意向に沿ったコメントを繰り返すコメンテーター、記者クラブで発表された官僚からの情報を垂れ流すだけのニュース番組、そして、みのもんた……。ギャラのためなら

    メディアは“下水管”に過ぎない/『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』小田嶋隆
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