芸術の1分野であるアール・ブリュットで世界的に有名な、ローザンヌの美術館「ローザンヌアール・ブリュット・コレクッション ( la Collection de l’Art Brut, Lausanne ) 」で、日本の12人作家展が開催されている。 今回出品された100点には、西欧のアール・ブリュットに慣れた人にとっては、まったく新しい表現や造形性に溢れ、さらに日本的なものがあるという。 アール・ブリュットは「生の芸術」と訳されるように、専門の芸術教育を受けず、表現や創造過程が独自で、新しい発見をもたらす、しばしば特定の文化的体系に属さない人による芸術をいう。また作者が社会的評価や賛辞に無関心であることも定義の1つであり、社会的には疎外された人が多い。今回「日本のアール・ブリュット展」に招待された12人の日本人作家は、健常者の間宮英次郎氏を除いて、全員が自閉症などの病気を患っている。しかし彼